私がPMコーチングを始めた理由
はじめに
私はこれまで、複数のプロジェクトでPM(プロジェクトマネージャー)として現場に立ってきました。
規模もフェーズもさまざまで、順調に進んだ案件もあれば、正直に言えば崩壊しかけた案件もあります。
その経験を通して、ひとつ強く感じたことがあります。
プロジェクトの成否は「技術」よりも「PMの在り方」に強く依存する。
それが、私がPMコーチングを始めた理由です。
1. 優秀な人材が、構造の中で消耗していく現実
プロジェクトが崩れるとき、よく聞く言葉があります。
- 「メンバーのスキルが足りなかった」
- 「クライアントが無茶だった」
- 「要件が曖昧だった」
しかし、現場を冷静に振り返ると、本質は別にあることが多い。
- 意思決定の構造が曖昧
- 目的が言語化されていない
- リスクが共有されていない
- 誰も全体構造を見ていない
優秀なエンジニアやデザイナーが、構造不全の中で疲弊していく。
責任感の強い人ほど、沈んでいく。
その中心にいるのが、PMです。
2. 「PMは孤独」という構造的問題
PMという役割は、組織上は責任を負いますが、
実務上は“相談できる相手がいない”ことが多い。
- 上司は数字を見る
- メンバーは実装を見る
- クライアントは成果を見る
しかしPMは、
構造・関係性・期待値・心理状態・リスクを同時に見続けなければならない。
この負荷は想像以上に高い。
それでも、多くのPMは体系的な教育を受けずに現場へ出ます。
結果として、経験則と根性論で乗り切ることになる。
私はここに、大きな課題を感じました。
3. 「スキル」ではなく「視座」を支援したい
PM向けの情報は世の中に溢れています。
- WBSの作り方
- リスク管理手法
- アジャイルのフレームワーク
- ステークホルダーマネジメント理論
しかし現場で崩れるのは、
「手法を知らないから」ではないことが多い。
問題は、
- どの順番で考えるのか
- どこに構造的な歪みがあるのか
- 何を優先し、何を捨てるのか
- 今この状況は“どのフェーズの問題”なのか
という思考のフレームです。
私は、テクニックを教えるのではなく、
構造を見抜く視座を共有したいと考えるようになりました。
4. 「崩壊する前」に支援したい
多くの相談は、炎上後に来ます。
- 仕様が止まらない
- 納期が守れない
- メンバーが疲弊している
- クライアントが不信感を持っている
しかし本当に価値があるのは、
崩壊する前に構造を整えることです。
- 要件定義の時点で目的を固定する
- 意思決定ラインを明確化する
- リスクを言語化し、共有する
- PM自身が孤立しない環境を作る
これは、現場の伴走と対話がなければ実現できません。
だからこそ、PMコーチングという形を選びました。
5. PMは「調整役」ではない
PMはよく「調整役」と言われます。
しかし私は、そうは思っていません。
PMは、
- 方向を定める人
- 構造を設計する人
- 不確実性を管理する人
- 意思決定の質を上げる人
つまり、プロジェクトの設計者です。
設計者が孤立していては、
良いプロジェクトは生まれません。
おわりに
私は、
「炎上を鎮火するPM」を増やしたいのではなく、
「そもそも炎上させないPM」を増やしたい。
そのために、
- 思考の整理
- 構造の可視化
- 意思決定の質向上
- PM自身の内省
を支援する。
それが、私がPMコーチングを始めた理由です。
もし今、
- 責任だけが増えていると感じている
- 正解が分からないまま走っている
- 相談できる相手がいない
- プロジェクトの違和感を言語化できない
そう感じているなら、
一度、立ち止まって一緒に構造を見直してみませんか。
PMは、もっと戦略的でいい。
もっと思考していい。
そして、もっと孤独でなくていい。
こうした思いを 現在、実プロジェクトを題材にしたコーチングとして体系化しています。
こちらにまとめています。
👉 https://company.p1st.app/pm-coaching/
PMとしてもう一段レベルアップしたい方の力になれれば嬉しいです。
